健康診断 健診の流れ

健康診断 健診の流れ  

健康診断 健診の流れ  
  1. 準備

    • 採尿、検便の採取、受診票をご確認いただきます
    • 検査項目によって注意事項がございますのでご覧ください
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  2. 受付

    • お名前等に間違いがないか、受診コースの確認をいたします
    • 不明な点がある方は、お気軽にご相談ください
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  3. 受診

  4. 終了

    • 検査を全て受け終えると終了です
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意事項

1.準備

【前日まで】
  • 採便容器をお持ちの方は、健診1週間前から採便が可能です。生理中は避けてください。
  • 胃検診受診予定の方は前日22時以降から何も食べず、飲酒もお控えください。
【当日】
  • 健診当日はお食事や甘いもの、喫煙を避けてください。
  • 心臓病、高血圧の服薬がある方は200ml以内の水で飲んできてください。糖尿病の方は服薬をしないでください。その他の薬については、主治医にご確認ください。
  • 受診票の氏名、生年月日をご確認のうえ、裏面の問診欄を必ずご記入ください。
  • 採尿容器に健診当日の早朝尿を採取してください。生理中の方も採尿をお願いします。
  健診前日22時以降 健診当日起床から健診終了まで
食事
絶食
絶食
水分
摂取可能
絶飲
健診の2時間前までであればコップ1〜2杯の水に限りお召し上がりいただけます
お酒
禁酒
禁酒
煙草
喫煙可能
禁煙
お薬
服用可能
心臓病、高血圧症の薬のみ服用可能

2.受付

  • 受診票、採尿容器、採便容器をご提出ください。
  • 実施する検査項目について相談がある場合は、お気軽にご相談ください。
  • 受付終了時間を過ぎますと受診できない場合がございます。時間に余裕をもってお越しください。
  • 有機溶剤、特別有機溶剤、鉛特殊健診の尿中代謝物検査及び協会けんぽ付加健診、カドミウム特殊健診を受診される方は、事前に採尿いただきました尿とは別に受付時に採尿がありますので、健診直前の排尿をお控えください。

3.受診

  • 受診コースによって検査項目が異なります。受診票に記載されているコースと検査項目をご覧ください。

4.終了

  • 受診票、止血バンドは終了時に各健診スタッフまたは受付が回収いたします。
  • 健診結果は、3週間後を目安に企業様へお返しいたします。

検査を受ける際の注意事項

身長、体重測定

  • 脱帽、軽装で行います。手荷物は最小限にしてください。

尿検査

  • 採尿は始めと終わりは避け、中間の尿を採取してください。
  • 有機溶剤、特別有機溶剤、鉛の特殊健診を受診される方は、前日から果物や栄養ドリンクはできるだけお控えください。

視力検査

  • 普段お使いの眼鏡をお持ちください。老眼鏡は外して検査いたします。

血圧測定

  • 厚手の上着はお脱ぎください。腕を圧迫する服装は避けてください。
  • 当日の心身の状態に影響されるので、リラックスして受診してください。

胸部X線撮影

  • 妊娠の可能性がある方は、X線撮影ができませんので撮影前にお申し出ください。
  • 上半身の胴体部分に金属、プラスチックがある場合は外してください。
  • ブラジャーにホック、ワイヤー、肩紐のアジャスター等がある場合は外してください。
  • 厚手の湿布やカイロははがしてください。
  • Tシャツのプリントが写る場合がありますので、無地のTシャツをご準備ください。

診察

  • 聴診があるので、ワンピースはなるべく避けてください。
  • 医師が直接身体に触れることがございます。ご了承ください。

聴力検査

  • 補聴器をお使いの方は、外してから検査いたします。

採血

  • 腕を圧迫するような服装は避けてください。
  • 以前採血時に体調不良になったことがある方は、採血前にお申し出ください。
  • アルコール消毒でかぶれる方は、採血前にお申し出ください。
  • 血が止まりにくくなるお薬を飲まれている方は、採血時にお申し出ください。
  • 正確な結果を求める場合は、健診受診の10時間前からの絶食が望ましいですが、検査項目が変更となる可能性があるため、少なくとも3.5時間前からお食事、甘い飲み物は避けてください。

心電図検査(安静時)

  • 手首、足首が出るよう準備していただきます。厚手のタイツ、ストッキングはお脱ぎください。
  • アルコール消毒でかぶれる方は検査前にお申し出ください。

便潜血検査

  • 健診日の1週間前から採便が可能です。(生理中はさけてください)
  • 採便した容器は冷所に保管してください。
  • 二日法の場合、一本のみ採便でも検査可能です。当日採便できた容器をお持ちいただき、その旨を受付にお伝えください。

眼底検査

  • ハードコンタクトレンズをお使いの方は、外してから検査いたします。保管容器をお持ちください。

腹部超音波検査

  • 健診の6時間前から何も食べないでください。
  • 腹部を出しやすい服装をご準備ください。

胃X線検査

  • 健診当日は何も食べないでください。健診の2時間前までは水200ml以内であれば差し支えありません。
  • 胸部X線撮影と同様、金属、プラスチックがついているものは外していただきます。
  • ズボンはウエストがゴムのものをご着用ください。
  • バリウムを排泄させるために、下剤をお渡しします。指示に従って終了後に服用してください。白っぽい便の排泄があるまでは、こまめに水分を補給してください。
  • 胃検診についての詳細は、胃検診票裏面の注意事項をご覧ください。

プション検査項目説明

眼底検査とは

  • 眼底カメラを用いて眼球の奥にある血管、網膜、視神経を調べる検査です。
  • 眼底の血管は人の体で唯一、直接観察できる血管で、この血管の状態を観察することで高血圧や動脈硬化の程度、または糖尿病性の変化など全身の病気が推定できるため、生活習慣病の発見に有効とされています。

腹部超音波検査とは

  • 超音波(人には聞こえない高い周波数の音)を用いて、内臓からの反射波を画像化して診断する検査です。
  • 安全で、痛みも少なく、短時間で、多くの情報をリアルタイムに得ることができる検査です。
  • 検査の対象臓器は、肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓・腹部大動脈です。
  • これらの臓器の腫瘍性の病気のほか、脂肪肝、胆石、胆のうポリープ、腎結石などがわかります。
  • 仰向けに寝ていただき、検査用のゼリーを腹部全体に塗って、プローブ(探触子)を当てて観察します。
  • 検査時間は、10~15分です。

胃X線(バリウム)検査とは

  • バリウム(造影剤)と発泡剤(胃を膨らませる薬)を飲み、胃の中の粘膜を観察する検査です。
  • この検査の第一の目的は、胃がんを早期に発見をすることです。胃がんは、現在でもなお我が国のがん死亡数の上位を占めておりますが、早い段階で発見されればほとんどの場合完治します。

胃X線(バリウム)検査でわかる病気

  • この検査でわかる病気は、胃では胃癌、胃炎、潰瘍、ポリープ、腫瘍など、十二指腸では潰瘍、ポリープ、変型、狭窄、憩室などが考えられます。
  • 癌などの病気以外にも、食道拡張症、胃下垂症などの機能的な病気なども診断することが可能です。

検査方法

  1. 発泡剤(胃を膨らませる粉薬)を一口バリウムで飲みこみます。
    • ゲップが出そうになりますが、唾を飲むようにして我慢してください。
  2. 残りのバリウム(合計120~140ml)を飲みます。
    • こぼさないように注意して全量飲んでください、衣服に付着した場合は再度着替えていただきます。
  3. 撮影を行います。
    • 撮影台で体を回転してもらい、右や左へ向いてもらうのを繰り返していただきます。マイクで指示が出され様々な角度から(約9枚)の写真撮影を行います。撮影時には息をしっかり止めていただきます。検査時間は3~4分です。

胃検診の意義と目的

  • がんの中でも日本人に多いのが胃がんです。
  • ふだん、胃の調子が悪いと思わないうちに早く見つけて治療すれば、ほとんど治癒が可能です。
  • 胃がんの一次検診について、国の指針は、問診と胃のX線検査・胃内視鏡検査が勧められています。
  • 症状のないうちから検診を受けていると、早期に発見される可能性が高く、その段階で治療すれば、ほぼ治癒が可能です。

胃がんの臨床病期別5年生存率
(2008〜2010年:全国がんセンター協議会加盟施設での診断治療症例)

臨床病期 全症例 手術症例 病期
判明率
追跡率
生存率 97.40% 63.90% 48.30% 6.90% 22,853 13,415 97.30% 96.90%
  • 上の表にあるように、がんが発見できても臨床病期(進展度、ステージ)が進んでいる状態で見つかった場合は、それだけ5年生存率が下がってしまいます。そのためにも、早期がんのうちに発見して治療することが重要になります。
  • がん検診の目的は「検診を受けた一定の集団の中で、がんで亡くなる人の割合(死亡率)を減少させること」です。検診の意味を正しく理解し、定期的に、そして結果が出るまできちんと受診し、がんによる死者を減らしていきましょう。

胃検診の現状

  • 日本対がん協会が2017年度に全国の支部で行った胃がん検診の結果では、受診者数は204万2887人、うち精密検査が必要と判定された人(要精検者)は13万1902人(要精検率6.29%)、この中で精密検査を実際に受診した人(精検受診者)は10万3034人(精検受診率78.11%)でした。
  • この検診を通してがんを発見された人の数は2435人、その割合は0.12%でした。
  • 胃がん検診を1万人が受けると、629人が「異常あり」と判定され、精密検査(二次検診)を受けるように勧められます。
  • 精密検査を受けた人は491人でした。そして、491人の中から12人に胃がんが発見されたという割合になります。
資料:公益財団法人日本対がん協会を参考に作成

胃がんの頻度

  • 胃がんは現在でも我が国のがん死亡の上位を占めています。
  • 2020年にがんで死亡した人は378,385人(男性220,989人、女性157,396人)。
  • 2018年に新たに診断されたがん(全国がん登録)は980,856例(男性220,989例、女性157,396例)。

がん死亡数の順位(2020年)

  1位 2位 3位 4位 5位  
男性 大腸 膵臓 肝臓 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸7位
女性 大腸 膵臓 乳房 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸10位
男女計 大腸 膵臓 肝臓 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸7位
人口動態統計がん死亡データより引用
  • 高齢化もあり、胃がん罹患者数は増えていますが、死亡者数はやや減少傾向にあります。
  • ただし、50歳未満では罹患者数および死亡者数ともに減少傾向にあります。
国立がん研究センター「2015年がん罹患数、死亡数予測 長期的傾向グラフ」

胃がんの原因

  • 世界保健機構WHOの報告では、遺伝的要因で発生するものは1-3%と低く、多くは外的要因であり、全胃がんの78%(噴門部を除くと89%)にピロリ菌の慢性感染が関係しているとされています。ピロリ菌以外にもタバコ、高塩分食などさまざまな要因が複合的に関与し、がんを発症すると考えられています。

胃健診の指針

  • 厚生労働省の指針(「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」)が平成28年2月4日一部改正され、胃がん検診については、50歳以上の者を対象とし、問診に加え、胃部エックス線検査又は胃内視鏡検査のいずれかを2年に1回行うこととなりました。ただし、胃部エックス線検査については、当分の間、40歳以上の者も対象とし、また年1回実施しても差し支えないとされています。

胃検診の不利益

  • 胃X線検診の偶発症として高濃度バリウムの普及後、誤嚥の報告が増加しており、10万件あたり37.3件と報告されています。検査に伴う死亡は10万件あたり0.015~0.086件と報告されています。
  • 胃内視鏡検診の偶発症として診療例を含む消化器内視鏡学会報告では、10万件あたり0.19でした。検診に特化した日本消化器がん検診学会の平成22年・23年報告では死亡は報告されていませんでした。経鼻内視鏡による鼻出血の報告は認められますが、5%以下でした。
  • 胃X線検査では前投薬は使用しませんが、人間ドックなどで鎮痙剤を投与する場合があります。前投薬を使用した場合には、内視鏡検査と同様に血圧低下やショックなどの可能性があります。ただし、系統的な報告はなく、発生率は不明です。服薬に関しては、抗凝固剤や降圧剤などは服用をしても検査に支障はなく、休薬による不利益はほとんどありません。
  • 医療機関における胃X線検査1件あたりの実効線量は3.7~4.9mSv、間接撮影による胃X線検査1件あたりの実効線量は0.6mSvです。健康に影響を与える放射線被曝はないと考えられています。
国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センターより引用

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