健康診断項目説明

健康診断項目についてのご説明

  • 緑色の文字 : 安全衛生法に基づく健康診断項目
  • * 」 印 : 特定健診 基本項目
  • ** 」印 : 特定健診 付加項目

* BMI(身長・体重)

BMIとは・・・身長・体重を計って計算し、肥満の程度を知ることが出来ます。

BMI=体重(kg)/身長(m)×身長(m)

肥満は、心臓病や糖尿病などさまざまな生活習慣病を起こしやすくなります。判定区分は以下のとおりです。

  • A:正常範囲 BMI 18.5以上25.0未満
  • B:太りぎみ BMI 25.0以上30.0未満
  • C:肥満 BMI 30.0以上
  • B:やせ BMI 18.5未満
肥満度分類(日本肥満学会)
BMI判定
25≦〜<30肥満(1度)
30≦〜<35肥満(2度)
35≦〜<40肥満(3度)
40≦肥満(4度)

* 腹囲

男性では85cm以上、女性では90cm以上だと内臓脂肪が蓄積している可能性が高いです。
内臓脂肪が蓄積されていることで複数の生活習慣病を発症し、メタボリックシンドロームの危険性が高まります。

体脂肪率

体脂肪率は体重に対して体内に蓄積された脂肪の割合です。標準体重でも、体脂肪率が高い人は「隠れ肥満」の可能性があります。肥満であると、さまざまな生活習慣病を発症しやすくなります。

体脂肪率基準値
男性14.0〜23.0%
女性17.0〜27.0%

視力

0.7〜1.2(裸眼視力)が正常です。視力低下があると、近視、乱視、老眼、白内障などの可能性があります。
矯正視力でも0.7以下である方、視力低下がみられる方は、早めに受診しましょう。

聴力

会話法とオージオメーターで行う検査があります。オージオメーターでは1000Hz(低い音)と4000Hz(高い音)で行います。聴力低下は老化に伴うものもありますが、日常で大きな音の中にいる方は注意が必要です。

* 血圧

心臓が血液を送り出すときに、血管の壁に加わる圧力が血圧です。高血圧は動脈硬化を促進します。

尿検査

尿検査 * 尿糖糖尿病の手がかりとなります。
健康な方でもお食事などにより一過性に糖がでることがあります。
* 尿蛋白腎炎、尿路感染、尿路結石など腎臓の病気を見つける手がかりとなります。
ウロビリノーゲン尿中のウロビリノーゲンを調べることによって「肝臓や胆道系の異常」を知ることができます。過労・肝炎・肝硬変・肝がんなどの肝障害があると尿中のウロビリノーゲンが多くなります。
潜血腎臓・尿管・膀胱など尿路系の病気が分かります。
女性では月経時に陽性が出ることがあります。

胸部XP検査

肺や気管、心臓、大動脈などの異常がわかります。

** 心電図

心臓の筋肉(心筋)が動くときに生じる弱い電流の変化を読み取り、心臓の異常を調べます。

** 眼底

眼底検査は目の病気はもちろんのこと、脳の血管など、全身の病気について多くの情報を得ることができます。

便潜血

食道から肛門までの出血の有無を調べる検査で、潰瘍やがん、ポリープがあると出血して便に血液が混じります。

PSA

前立腺がんの腫瘍マーカーです。早期発見に役立ちます。

骨密度

骨の強さを表す指標で、骨密度の低下は骨折しやすくなります。

腹部エコー

腹部エコーは肝臓・胆のう・腎臓をリアルタイム断層画像で病変の有無を診断します。

胃部X線

バリウムが消化管に沿って流れる状態で、形、大きさ、粘膜の状態などを観察し、胃・食道・十二指腸の病気を診断します。

ペプシノーゲン(PG)

胃の萎縮のマーカーであり、がんの特異的なマーカーではありませんが、胃がんの早期発見と早期診断になります。

ヘリコバクターピロリ菌抗体

この菌は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因。胃がんとの関連も指摘されています。

肝炎検査

  • HBs抗原・・・現在B型肝炎ウィルスに感染しているかどうか調べます。
  • HBs抗体・・・過去にB型肝炎ウィルスに感染したことがあるかどうか調べます。
  • HCV抗体・・・過去にC型肝炎ウィルスに感染したことがある、または現在C型肝炎ウィルスに感染しているか調べます。

血液検査

血球検査白血球炎症・感染症・アレルギー・血液疾患などで増加します。ストレスや激しい運動でも一時的に上昇する場合があります。また、白血球そのものの病気でも増加したり、極度に減少したりします。
** 赤血球
** 血色素(Hb)
** ヘマトクリット(Ht)
主に貧血の有無を検査します。赤血球・血色素(ヘモグロビン)・ヘマトクリットの3つがあります。このうち酸素と結合し全身に酸素を運ぶのは血色素(ヘモグロビン)です。
これらの数値が下がると貧血が疑われます。
MCV
MCH
MCHC
「MCV」「MCH」「MCHC」とは、各々、赤血球数・血色素・ヘマトクリット値の3つの検査値を組み合わせ、それぞれの一定の算式で導いた数値です。貧血のおおまかな分類ができます。
血小板血液を固める作用をもつ血球成分。減少すると出血しやすく、多すぎると血栓の原因になります。
肝機能検査総蛋白

A/G比
総蛋白を調べることで肝臓の作業能力・栄養状態がわかります。特に、肝臓や腎臓に何らかの障害があると高低どちらにも変動します。脱水状態になると血液が濃縮され高値に出ます。総蛋白の主な成分は、アルブミンとグロブリンであり、アルブミンは血清蛋白の約7割を占めます。肝臓の障害や栄養失調がないか調べます。A/G比は蛋白成分のアルブミンとグロブリンの比率を計算で出します。アルブミンが減ると、肝臓や腎臓に何らかの障害がある事が疑われ、ある種のグロブリンが増えると、肝硬変や膠原病、多発性骨髄腫などが疑われます。
TTT
ZTT
どちらとも肝機能の検査です。
TTTが高い場合、ZTTが高い場合・低い場合で疑われる病気を判断します。
総ビリルビン使い終わった赤血球が、肝臓で分解されてできる胆汁の主な色素であるビリルビンを計ります。肝臓機能障害や胆石などの胆汁の通り道がふさがれると、血液中にビリルビンが多くなります。飲酒や運動に影響されやすい酵素です。
* AST(GOT)
* ALT(GPT)
* γーGTP
ALP
コリンエステラーゼ
肝臓には様々な酵素が存在し、AST・ALTは肝細胞障害により、ALP・γ-GTPは胆道系の酵素で、各々の障害や飲酒によって上昇します。
AST(GOT)、ALT(GPT)はともに肝臓の細胞に多く含まれる酵素です。それぞれの酵素は肝臓以外にも含まれていますので、AST(GOT)とALT(GPT)の検査値を比較することによって病気の種類が分かります。γ-GTPはアルコールに敏感な酵素で、分泌や吸収の盛んな細胞(腎尿細管・毛細胆管・膵臓・肝細胞)に存在しています。主にアルコール性肝障害でみつける指標になります。また、ALPやコリンエステラーゼでより詳しい肝機能検査ができます。
代謝 * LDLコレステロール
* HDLコレステロール
* 中性脂肪
総コレステロール
動脈硬化指数
β-リポ蛋白
血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類があり併せて総コレステロールといいます。
これらの値が正常値を超えると高脂血症と診断されます。コレステロールは細胞やホルモンなどを作る大事な役目をしています。HDLコレステロールは善玉コレステロールとよばれ、血管に沈着した余分なコレステロールを回収する働きがあります。LDLコレステロールは体内で作られたコレステロールを全身の細胞や組織に運ぶ働きがあり身体のエネルギー源となります。しかし、多くなりすぎると動脈硬化を促進し、悪玉コレステロールと呼ばれています。中性脂肪は食事に強く影響されます。重要なエネルギー源です。各々のコレステロール値が異常をしめすと動脈硬化の危険性が高いです。動脈硬化が進行すると心筋梗塞や脳梗塞などを起こす危険性が高まります。
尿酸尿酸とは通常、尿中に排泄されますが、肥満やアルコール過飲などが原因で代謝異常を起こすと高くなります。尿酸の濃度が一定以上になった場合、関節や腎臓に沈着し、痛風や腎炎、尿管・腎結石の原因になります。
* 血糖(空腹時/食後)糖尿病発見の手がかりとなる検査です。血糖が高い状態が続くと、心臓・腎臓・毛細血管や神経系など全身のあらゆるところで合併症をひき起こします。
* HbA1c血糖は食事や飲酒の影響を受けたり、1日の中でも変動しますが、HbA1cは1〜2ヶ月間の血糖値の平均がわかります。
腎機能尿素窒素(BUN)
クレアチニン
尿素窒素とクレアチニンはどちらもたんぱく質の代謝物で腎臓から尿へと送られ体外に排出されるものです。そのため腎機能が低下し、体外に排出されなくなると血中の数値が上昇します。尿素窒素は、脱水状態や肉類などの蛋白質摂取の増加などで数値が高くでることもあります。クレアチニンは、尿素窒素と違い、食事や運動などで変動することはほとんどありません。また、クレアチニンの量は筋肉量に比例するので筋疾患かどうかの指標にもなります。
その他血清アミラーゼ膵臓や唾液腺に含まれる酵素で、膵炎や耳下腺炎等で増加します。
血清鉄鉄は、赤血球(ヘモグロビン鉄)、肝臓(貯蔵鉄)に存在します。貧血や肝障害の検査に有用です。

判定区分と内容について

  • A:正常範囲
  • B:経過観察(BMIにおいては軽度肥満) (心電図のみ:B1 軽度の異常を認めます。自覚症状があれば受診してください。)
  • C:再検査(BMIにおいては肥満)
  • D:精密検査
  • E:要治療
  • F:治療中